上司の過去と部下の秘密〜隠れ御曹司は本気の恋を逃さない〜
「それは、私だって人間ですからありますよ。ただ、それはプライベートでのことであって、仕事をする場所である会社ではないってだけです」

「ちなみに羽場さん、最近あった一番はしゃいだことって何?」

よし、定時だ。私語も許される時間だから、少しぐらいお喋りをしてもいいはず。人間関係を円滑にするには、気の乗らないお喋りに付き合うことも必要だ。

「そうですねぇ……2週間ほど前の週末に、気になっていたカフェに行ったんです。そこで食べたパンケーキが想像以上に美味しくて、かなりはしゃぎました」

「「ふっつー」」

おい。失礼すぎだぞ、二人とも。
普通で何が悪い。
私だって、美味しいものを食べればテンション上がって、はしゃぎもする。プライベートなんだからいいじゃないの。

まあ、プライベートだって、周りの人から見たら真面目なんだけど。
決して羽目を外したり、朝帰りをしたりなんてことはしない。日付が変わる前に帰宅するし、記憶がなくなるまで飲むこともない。

「普通で悪かったですね」

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