上司の過去と部下の秘密〜隠れ御曹司は本気の恋を逃さない〜
「ふうん」

その何か含んでます感たっぷりな「ふうん」はやめてください……何も悪いことなんてしてないのに、妙に焦るし、嫌な汗が背中を伝う。

「じゃあ、その飲み会とやらの詳細を聞かせてもらおうか」

「うっ……わかった。でもその前に約束して。私の話すことは、誰にも漏らさないって」

「あのさあ、しおりちゃん。私ほど口の堅い人はいないよ。しおりがそう言うなら、ちゃんと守るわ」

うん。ちゃんとわかってる。でも、これから話す、特に三上さんの話は、既に知っていることとはいえ、漏らさないように念を押しておきたかった。無条件に信頼している、明日香にですら。

「先週の金曜日にね、同じ課の先輩の川北さんの発案で、三上さんと3人で飲みに行ったの。2人ともね、本当は……ううん、本当にいい人なの。いつもツンツンしている生意気な私にも、すごくよくしてくれるの。私をもっと手懐けたいって言ってね」


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