上司の過去と部下の秘密〜隠れ御曹司は本気の恋を逃さない〜
「ありがとう、明日香。なんか、今言ってくれたことに、すごく納得した」

「そう?よかった」

大したことでもないというように、軽く返す明日香。彼女には敵わないと実感する。私のことを、なんでも知ってくれている。



「で、しおりは三上さんに告白したの?」

親友のありがたさに、若干涙を滲ませていたというのに、突拍子もない発言にフリーズしてしまう。
明日香……何をどうすればその質問につながるの?

「おうい、しおりさん。三上さんには告白したの?」

「ちょ、ちょっと待って。何がどうしてそうなるのよ?明日香は何を言ってるの?」

尋常じゃないほど焦る私を見て、明日香は余裕綽々でくすくす笑っている。さっきまでの優しさはなんだったのよ?うっかり感動しちゃったじゃないの!!

「だって、しおりちゃんったら、三上さんのことを話している時、すっかり恋する女の子の目になってるんだもの。それに、どんな時でも外面だけはツンツンしてるのを保てる子なのに、三上さんの過去の話だけは、感情を剥き出しにしちゃって」

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