上司の過去と部下の秘密〜隠れ御曹司は本気の恋を逃さない〜
「こ、恋する目って、そんなのしてないよ!」

「そう?でも、何かあったのは事実でしょ?」

明日香は、なんでこんなにも鋭いんだろう。こんなに素直じゃない私のことを、いつも正確にズバズバ言い当ててしまう。

「聞かせてもらいましょうか」

だめだ。
私、どうやら詰んだらしい。
こうなったら、どうやったって事実を話すまで許してもらえないだろう。

「……口の堅い明日香を信用して話す。私ね、三上さんって不真面目で、本当に大っ嫌いって思ってたの。だから、ずっとツンツンした、生意気な態度でいたの。
だけど、あの残業する三上さんを見てから、印象がガラッと変わったの。だから、一緒に食事に行ってもいいて思った。
三上さん、人を好きになることはないなんて言いながら、私のことをお気に入りだとか、興味があるなんて言うの。おまけに……ディナーの時も飲み会の時も送ってくれたんだけど……別れ際に、優しく抱きしめられた。それで……」

「それで?」

< 161 / 286 >

この作品をシェア

pagetop