上司の過去と部下の秘密〜隠れ御曹司は本気の恋を逃さない〜
明日香のあまりの物言いに、若干冷静さを欠いていたけど、最後に言われたことにハッとした。
そうか……そういうことになるのか。

「わかってる?東京で働いているってことは、もう一生独り身決定よ!」

「うっ……」

痛烈な一言に打ちひしがれる私におかまいなく、明日香は続けた。

「しおり、一線引かれたっていいじゃない。所詮、職場の付き合いなんだし。気まずいのはあっても、いつか異動だってあるんだし。これまでだって、告白して玉砕した人もいっぱいいるけど、みんなそのまま働いているでしょ?」

明日香は真剣な目をして、訴えるように話してくる。

「それに、三上さんだって口では好きにならないとか言ってても、しおりに心を揺さぶられてるのは事実よ。
今すぐ告白しろなんて言わないけど、少しずつ自分のことを知ってもらってもいいじゃない。
一線引かれたり、振られたりしたら、私のところに来ればいいのよ。しおりを慰める相手なんて、私ぐらいなものでしょ?」

「明日香……」

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