上司の過去と部下の秘密〜隠れ御曹司は本気の恋を逃さない〜
答えらしい答えはもらえなかった。でも、好きな人にドライブを誘われれば、ついつい嬉しくなってしまう。
頭の片隅では、好きになってもどうしようもない相手だとわかっていても……


「どこに連れて行ってくれるんですか?」


気付いたら、そう言っていた。

「えっ?」

まさか私が誘いに乗るなんて思っていなかったのか、三上さんが驚いた顔をしている。レアな表情かもしれない。

「まさか、またからかったんですか?」

この誘いが冗談であっても、本気であっても怒ってはいないという気持ちを込めて、すこしだけおちゃらけて言う。

一瞬、呆気にとられていた三上さんだけど、ニヤリと笑った。

「いや。本気だよ。よし、今週末は空いてるか?」

「はい。大丈夫ですよ」

「じゃあ、土曜日、ドライブに連れて行くよ」

こうして、土曜日、想いを寄せる三上さんと2人で、ドライブに行くことが決まった。
これはデートって言うんだろうか……
ううん。付き合っているわけじゃないから、一緒に遊びに行くってだけかな。今夜のお食事と同じで。


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