上司の過去と部下の秘密〜隠れ御曹司は本気の恋を逃さない〜
「どこに連れて行ってくれるんですか?」

「んー着いてからのお楽しみだよ」

道中、三上さんがいろいろな話題を振ってくれるから、話が尽きることなく、思いの外楽しくすごせている。
仕事に前向きに取り組むようになって以来、残業も減り、テレビを見るようになったとかで、先日放送されていた映画の話で盛り上がった。話さないとって無理する必要もなく、心地良さすら感じてしまう。



途中、休憩を挟みながらやって来たのは、海辺の小さなレストランだった。

「可愛いお店ですね。ここも例の友人の紹介ですか?」

「そう。もともとはこの辺りの景色が好きで、たまにドライブに来ていたんだけど。このお店を知ってからは、景色と同じぐらい楽しみになってる」

三上さんの情報を知れるのは嬉しいけれど……誰と来たんだろうと考えてしまう。もしかして、婚約者だった人も来たことがあるのだろうか……

いろいろ考えてしまうけど、せっかく連れて来てもらったんだから、とにかく食事を楽しもうと決めた。


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