上司の過去と部下の秘密〜隠れ御曹司は本気の恋を逃さない〜
店内のどの席からも海が見られるし、そこかしこに海に関する小物がおしゃれに飾られていて、女の子受け間違いなしって感じの内装だった。

「女の子なら、誰もが気に入っちゃうような可愛さですね」

「そうなんだよ。だから、男一人で入るのはちょっと躊躇するけど、ここのパスタは本当に美味しいから、勇気を出して入るだけの価値はあるよ」

探るつもりはなかったんだけど、どうやら三上さんはここへ一人で来るらしいと知って、ホッとしてしまう。

私はミートスパゲティを、三上さんはカルボナーラを注文した。

「美味しい!!」

「だろ?これのためなら、男一人でも来るよ」

「ですね。わかります」

一面に広がる海を見ながら食べられるのも、また美味しさを倍増させてる気がする。

車に乗っている時同様に、食事中も三上さんの相手を飽きさせない話術が巧みで、楽しかった。さすが、もと営業のエースだなあと、見たこともない昔の姿を見られたように感じた。

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