上司の過去と部下の秘密〜隠れ御曹司は本気の恋を逃さない〜
三上さんは、私の肩をぐっと抱き寄せると、静かに話し出した。

「教えてくれて、ありがとう。羽場ちゃんは……羽場ちゃんはすごく良い子だけど、周りにいた奴らは違ったんだな」

「えっ?」

三上さんもあの人達と同じように、地元の人達をそういう目で見るのだろうか……

「違うぞ。羽場ちゃんは勘違いしてる。俺が言いたいのは、学生の頃にこっちで出会った奴らのことだ。
確かに、現役の人たちとかを見たら、俺も一瞬怯むかもしれない。でもさあ、その人達と羽場ちゃんは別の人間でしょ?なんで羽場ちゃんを避けるのか、俺には全くわからない。
それに、俺からしたら、お気に入りの羽場ちゃんが心を許している人達なんだから、避けるどころか話してみたいと思うよ」

「三上さん……?」

「羽場ちゃんはさあ、そのロクでもない元カレやその他の人達に、何一つ悪いことをしていない。それなのに、酷く傷付けられたんだ。そんな思いをしたんだから、そのきっけになった地元の人達のことを歪んで見てしまうのは、仕方がないんじゃない?
まあ、何かされたわけでもないのに、一方的に避けたり離れたりしていったような奴らは、所詮その程度の付き合いでしかなかったってことだよ」


< 200 / 286 >

この作品をシェア

pagetop