上司の過去と部下の秘密〜隠れ御曹司は本気の恋を逃さない〜
どれぐらいそうしていただろうか。
そろそろ帰ろうと、涼介さんに促されて再び車に乗り込んだ。
「えっと……会社では、お付き合いをしていることを隠しておきたいんですけど……」
「なんで?って言いたいけど、それは俺もちょっとわかるかな。本音では、しおりは俺のだって言いたいんだけど」
〝俺のだ〟なんて言われれば、私だってときめく。でも、〝俺も……〟と言った涼介さんの気持ちが、すぐに胸のときめきを落ち着かせた。
きっと、過去の苦い経験のせいだろう。付き合っていることを隠さず、婚約までして直前で裏切られたなんて、プライドも何もかもズタズタにされてしまったと思う。
決して同情するわけじゃない。そんなおこがましいことは、私にはできない。
でも、同じような辛さは、自分も知っているから。
始めたばかりの恋愛がダメになった時のことなんて、想像したくないけれど……
でも、私も知っている。
別れはなんの前触れもなく、突然やってくることもあると。
そろそろ帰ろうと、涼介さんに促されて再び車に乗り込んだ。
「えっと……会社では、お付き合いをしていることを隠しておきたいんですけど……」
「なんで?って言いたいけど、それは俺もちょっとわかるかな。本音では、しおりは俺のだって言いたいんだけど」
〝俺のだ〟なんて言われれば、私だってときめく。でも、〝俺も……〟と言った涼介さんの気持ちが、すぐに胸のときめきを落ち着かせた。
きっと、過去の苦い経験のせいだろう。付き合っていることを隠さず、婚約までして直前で裏切られたなんて、プライドも何もかもズタズタにされてしまったと思う。
決して同情するわけじゃない。そんなおこがましいことは、私にはできない。
でも、同じような辛さは、自分も知っているから。
始めたばかりの恋愛がダメになった時のことなんて、想像したくないけれど……
でも、私も知っている。
別れはなんの前触れもなく、突然やってくることもあると。