上司の過去と部下の秘密〜隠れ御曹司は本気の恋を逃さない〜
少しでも早く、うちの両親に挨拶をしたいという涼介さんに押されて、哲平さんに連絡をした。

「おう、しおりか。何かあったか?」

「あのね、会わせたい人がいるんだけど」

「明日香が言ってた奴か?」

「うん」

「しおりから言ってきたってことは、プロポーズでもされたか?」

「ええ、なんでわかるの?」

「あたりまえだろ。親なんだから。しおりの言葉の端々でわかる」

「そ、そっか。2人でそっちに行きたいんだけど、いつならいい?」

「週末にでも連れてこい」

「わかった」

我が父親ながら、実に緊張感がない。
そして、いつも通り雑な対応だ。
でも、その口調から喜んでくれているのが伝わってくる。




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