上司の過去と部下の秘密〜隠れ御曹司は本気の恋を逃さない〜
ふと顔を覗き込むと、すっかり目が覚めているようで、欲を孕んだ熱い眼差しで私を見つめていた。

「いただきます」

上機嫌にそう言ってにっこり微笑むと、いきなり唇を塞いできた。酔っているせいかどこか早急で、最初から深いキスをされる。言葉を挟む隙も与えられないまま、さらにキスは深まっていく。
だんだん気持ち良くなってきて、頭の片隅に辛うじて残っていた理性はすぐに吹っ飛んだ。そこからはもう、涼介さんのやりたい放題が続いた、


「も、もう無理……」

「ごちそうさま」

何度も高みに導かれ、気力も体力も限界を迎えた頃、涼介さんは満足したようで、やっと解放してくれた。
私を労るように頭を撫でて、再び首元に額をすりすりしてくる。

「すっごく美味しかった」

耳元でそんなふうに言われて、耳朶をあま噛みされれば、疲れきった体が再び疼いてしまう、

「また明日も食べさせてね」

ちゅっと音を立てながら口付けをすると、たくましい腕でがっしりと私を抱きしめて、すぐに寝息を立て始めた。

つ、疲れた……
心地良い気怠さを感じながら、私もそのまま眠りについた。







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