上司の過去と部下の秘密〜隠れ御曹司は本気の恋を逃さない〜
「涼介さん、ハネムーンベビーだね」

少しだけ意地悪な口調で言うと、涼介さんは罰が悪そうに頭をかいた。

いいんだよ。赤ちゃん欲しいねって言ってたから。時期もそろそろって、お互いに思ってたしね。すごく嬉しい。
だけど、ちょっとだけ意地悪をしたい。いやしてもいいと思う。する権利が私にはあると思う。

「だ、だって、それは、しおりが可愛すぎて……」

あの時ベロベロに酔っていたとはいえ、記憶はバッチリ残っていた涼介さん。
翌朝、真っ赤な顔をして「無理させてごめん」って謝ってきたっけ。
おもわず「今日もおかわりするんだよね?」なんて返したら、「だあー」ってモーレツに照れちゃって。

それでも夜には両家の親に飲まされて、デジャブかって感じだったんだけど。
避妊をしなかったのは、これまででその2日だけ。

「何日目の子かな?」

そう言ってニッコリしてみせると、すごい勢いで抱きしめられた。

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