上司の過去と部下の秘密〜隠れ御曹司は本気の恋を逃さない〜
「しおり、久しぶり」

二人そろえば、決まって近くのファミレスに行く。早くて安くて長居ができるから、店選びに文句はない。

「先月からずっと忙しかったからね。まあ、秘書課はいつも忙しいのか」

「まあね。それより、聞いたわよ。しおりのところの三上さん。今度は総務のかわい子ちゃんを振ったんだって?それも、取りつく島もないぐらいの即答で。縋る彼女を滅多斬りにしたんだとか」

「ああ。それ、本人から聞いたよ」

「人気ある子なのに、見向きもしないとか、よっぽど社外でのお付き合いが充実してるのかしらね」

「ううん……私もこれまでそう思ってたんだけど、どうなんだろうね?」

「ん?どういうこと?」

「ちょっとね……」

「なによ。気になるじゃない」

「……他言しないって、本人と約束しちゃったし……」

「私としおりの仲でしょ。私の口が硬いことは知ってるでしょ?」


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