上司の過去と部下の秘密〜隠れ御曹司は本気の恋を逃さない〜
三上さんの形の良い眉が、ひゅっと持ち上がる。
何か怒ってる?不機嫌オーラまで漂寄ってくるようだ。

「教えてくれたっていいだろ?彼氏はいないって言い切る羽場ちゃんに、〝さん〟付けして呼ぶような男の知り合いがいるとなったら、気になるじゃないか」

「気にしないでくださって、結構ですから」

「言えないような人とか?彼氏じゃないけど、それなりの関係のある人とか?」

「うっ……」

〝それなりの関係〟どころか、がっつり関係のある人ですよ。だって、実父なんですから。
でも、絶対に言いたくない。

「考えたくないけど……不倫相手……とか?夜の遊び相手……とか?」

「な、何言ってるんですか!?私がそういう不真面目なことが大っ嫌いだって、知ってますよね?」

「確かに。でも、俺が知ってるのは、会社での羽場ちゃんだけだから」

「そんなこと言ったって、私だって三上さんのことは、会社でのいつもの姿しか知りません。わざわざ社外でのことを教え合う必要性は感じませんね」

「いや」

そう言うと、なぜか三上さんはニヤリとした。


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