上司の過去と部下の秘密〜隠れ御曹司は本気の恋を逃さない〜
「あっ、いたいた。羽場さん。部長が探してたわよ」

おお、川北さん。ナイスカットイン。これ幸いと席を立つ。

「すぐ行きます」

「羽場ちゃん。まだフェアじゃないから。今隠そうとしたことも、いつか話してもらうから」

あーあー聞こえない、聞こえない。なんて、小学生並のごまかしを心の中で叫びながら、顔にはにっこりと微笑みを浮かべる。

「隠し事なんて、ありませんよ」

「なになに?2人してなんの話をしてるのよ?」

興味津々な川北さんを無視して、歩き出した。


なんてことだ……今のやりとりは墓穴を掘ったもいいとこだ。自ら白状したようなものだ。

これ以上は知られたくない。明日香にも釘を刺しておかないと……






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