上司の過去と部下の秘密〜隠れ御曹司は本気の恋を逃さない〜
「おお、すごい警戒心だな。遊び人って言われている俺と出歩くとか、危険しか感じないだろうしな」

「いえ……それはあくまで噂です。自分で確かめたわけでもないので、噂通りには受け止めていません。どちらかというと、一応女子社員から人気のある三上さんなので、2人でいるところを見られて恨まれても嫌なので」

「羽場ちゃん……」

なんだか、三上さんが複雑な表情をしてるんだけど……私、そんなに変なことを言ったかなあ。いや、至って普通のことしか言ってないと思うけど……?

「前半部分だけなら、ものすごく感動した。羽場ちゃんはいい子だよ。噂だけで人を決めつけたりしない。本当にいい子だ。
でも、後半は惜しい。そこは、〝三上さんと噂になるなんて、嬉しいけど恥ずかしいわ〟で、モジモジしてくれないと」

「三上さんこそ、前半で終わってくれれば多少嬉しく感じたのに」

ジロリと睨む私を物ともせず、にこやかな笑みを向けられる。

ところで……
そもそもこの人は、なんで急に私に絡みたがるのだろう……?

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