上司の過去と部下の秘密〜隠れ御曹司は本気の恋を逃さない〜
「あれぇ。なになに?2人で何を話しているの?」

用事を終えてもどってきた川北さんが、珍しく私達が何か話しているのを見て、興味津々で加わってきた。

「ん?羽場ちゃんを、デートに誘ってたところ」

「えぇ!!なんで急にそんな話になってるんですか?2人って、そういう仲だったの?」

川北さんは驚きいっぱいの顔で、視線を私と三上さんの間で行ったり来たりさせている。

「そうそう。羽場ちゃんは俺のお気に入りなの」

「何を言ってるんですか!!語尾のハート感、不気味でしかないですから!!
誤解を招くような言動はやめてください。上司と部下としてのお誘いです。なんなら、川北さんも誘ったらどうですか?」

「やだね」

ガキのような返しをするな……

「ちょっと、三上さん!どういう意味ですか?私も誘ってくださいよ」

「無理無理」

「ひっど。ねえ、羽場さん?」

「私はどちらでもいいので、お二人で決めてください。それより、勤務時間ですよ。手を動かしましょう」

「「堅っ!!」」

いやいや、あたりまえのことでしょうが!!

「まあいいや。羽場ちゃん、楽しみにしておいてよ」

三上さんを一瞥するだけに留め、返事はしなかった。川北さんは不満たらたらのようだったけど、仕方なさそうに仕事にもどっていった。




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