上司の過去と部下の秘密〜隠れ御曹司は本気の恋を逃さない〜
私が考え込んだのに気付いたのか、三上さんは続けた。

「残業の日も、一旦出たんだよ。夕飯食べて、少し休憩してた。で、その後もう一度会社に行ったの」

「えっ?いつもそんなことをしてるんですか?」

なんのために?
どうして?

疑問の言葉ばかりが頭に浮かぶ。
おもわず聞いてしまったけれど、よかったのか……

「毎日ってわけじゃないけど、そんな日もよくあるかな。自宅だとどうしてもできないことだったり、急に欲しい資料が出てくるとね。そういうこともあるから、会社の近くに住んでる」

「なんでそんなこと……あっ、いえ、聞いてもいいことですか?」

「いいよ。答えるかどうかは、俺次第だけどね」

とりあえず、気を悪くはしてないようで、胸を撫で下ろした。

「まっ、羽場ちゃんが俺に興味を持つのは嬉しいことだけど」

と、ニヤリと笑った。

撤回だ。この人の半分は、おふざけで成り立っている。

でも、これまでの三上さんからは想像してなかった姿とか、男性社員の話とか、興味を持ってしまったことは否定できない。

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