上司の過去と部下の秘密〜隠れ御曹司は本気の恋を逃さない〜
昼休みになり、貴重品を手に明日香と約束したエントランスに向かう。きっと今頃、三上さんは川北さんに金曜のことを尋問されていることだろう。三上さん、一人で耐えてください。

エントランスに向かう間、女性社員がチラチラ私の方を見ていることに気付いた。メイクとか服とか、何か間違えたのかと不安になってお手洗いで確認したけれど、そんなことはなさそう。

エントランスでは、すでに明日香が待っていた。なんだろう….あの手ぐすね引いた感じは……嫌な予感しかしない。

「ごめん、おまたせ」

「ちょっと、しおり。いろいろ聞きたいことがあるんだけど」

「な、何を?」

明日香の勢いに、おもわずのけぞる。
お決まりのファミレスに向かいながら、尋問を受ける羽目になるとは……川北さんから逃れたはずなのに……


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