上司の過去と部下の秘密〜隠れ御曹司は本気の恋を逃さない〜
『しおり、たまには連絡しろ。心配かけすぎると、こっちから会いに行くからな!』

果たし状でしょうか……

『今夜帰ったら電話をするので、早まったことはしないでください。』

とりあえず、メールを返してバッグにしまう。
ため息をつきながら顔を上げると、三上さんと川北さんが興味津々でこちらを見ていた。

「な、なんですか?お二人そろって」

「いやあ、誰からどんなメールが来たのかなあと思って。ねえ、三上さん」

「うんうん」

この二人、他人に興味持ちすぎだわ。

「単なる果たし状ですよ」

「「ええ!?」」

二人の声がおもわずハモる。周りの社員がら、ちらほらこちらを見ているのがわかる。

「ちょっと、声が大きいですよ」

「いや、ても羽場ちゃん。果たし状って……」

「冗談ですよ。身内からの、単なる業務連絡です」


< 94 / 286 >

この作品をシェア

pagetop