上司の過去と部下の秘密〜隠れ御曹司は本気の恋を逃さない〜
帰宅してすぐ、着替えもしないまま哲平さんに電話をかけた。
うちの両親は大の仲良しだ。恵さんが哲平さんを立てるっていうスタンスは、いつも一貫している。離れて暮らす一人娘が連絡を取るといえば、相手は母親っていうのが一般的だと思う。だけど、うちはなぜかまず先に哲平さんにかけるように言われている。
「もしもし、哲平さん?」
「おう、しおりか。おまえ、ずいぶん久しぶりじゃねぇか」
「ご、ごめんなさい。ここのところ、仕事が忙しくて。少しずつ大きなことも任せてもらえるようになってきたんだよ」
「仕事を言い訳にするな。電話の一本、メールの一通ぐらい、寝る前にできるわ」
「ごめんなさい」
「俺は娘のしおりより、明日香と話すことの方が多くなってるぞ」
そのようですね……なんて言おうものなら、どんな返しが来るのか……怖すぎる。
とにかく、落ち着いてもらわないと。
うちの両親は大の仲良しだ。恵さんが哲平さんを立てるっていうスタンスは、いつも一貫している。離れて暮らす一人娘が連絡を取るといえば、相手は母親っていうのが一般的だと思う。だけど、うちはなぜかまず先に哲平さんにかけるように言われている。
「もしもし、哲平さん?」
「おう、しおりか。おまえ、ずいぶん久しぶりじゃねぇか」
「ご、ごめんなさい。ここのところ、仕事が忙しくて。少しずつ大きなことも任せてもらえるようになってきたんだよ」
「仕事を言い訳にするな。電話の一本、メールの一通ぐらい、寝る前にできるわ」
「ごめんなさい」
「俺は娘のしおりより、明日香と話すことの方が多くなってるぞ」
そのようですね……なんて言おうものなら、どんな返しが来るのか……怖すぎる。
とにかく、落ち着いてもらわないと。