上司の過去と部下の秘密〜隠れ御曹司は本気の恋を逃さない〜
「哲平さんの言う通りだね。ごめんなさい。夏休みには帰ろうと思ってるの」

「夏休みにだと!?なんだかんだ言って、ゴールデンウィークも帰って来なかったよなあ?」

学生じゃないんだから、お盆と正月に顔を出せば十分じゃないか……なんて、思っても言えない。

「そ、それは……」

「あん?しおり、帰らない理由は男でもできたからか?できたなら、一度連れて来い」

「そんな人いないよ。日頃の疲れを取るために、ゆっくりしたり、友達に会ったりしてるだけだよ」

「ああ、ダチは大事にしろよ。でもなあ、おまえのダチはこっちにもいるだろ?みんな久しぶりに会いたがってるぞ。ということで、しおりが帰って来ないなら、こっちから一族総出で会いに行くからな」

ひぃ……それだけは勘弁して欲しい。

「て、哲平さん。急に言われても、私にも都合があって……」

「明日香が、いつでも案内するって言ってたぞ」

明日香……どこまでうちの親に懐いているのよ……

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