エリート御曹司は溺甘パパでした~結婚前より熱く愛されています~
宏希さんも和宏も納豆が大好物。
ふたりは同じタイミンクで納豆に手を出し、同じように混ぜ始めた。
「和宏くんも納豆食べるんだね」
「うん、大好き!」
和宏の元気な返事に宏希さんは目を細めている。
こんな日が来るとは思ってもいなかった。
「今日は、幼稚園?」
「はい。ご挨拶と入園の説明を聞きに行ってきます」
幼稚園の手配も宏希さんがしてくれた。
感謝の気持ちでいっぱいだ。
「かっこいい制服があるんだぞ」
「僕、制服初めて!」
保育園は私服にスモックだったので制服に憧れがあるようだ。
でも、制服も体操服もカバンも指定で、しかも保育料も高くなるのでかなりの出費になる。
当初は今まで通り保育園を考えていたが待機児童だらけで、おまけに宏希さんの厚意で家にいられることもあり、幼稚園に決まった。
「楽しみだな」
宏希さんは大きな手を伸ばして和宏の頭を撫でた。