エリート御曹司は溺甘パパでした~結婚前より熱く愛されています~

無事に入園許可をもらい、その二日後の土曜に制服を買いに行くことにした。

幼稚園は月曜に初登園の予定だ。


和宏は朝からウキウキで、広いリビングをグルグル走り回っている。


「和宏、下の人に迷惑だから静かにね」
「はーい」


アパートはかなり音が響くので、小さな頃からよく言い聞かせていた。
だからか、あまり騒ぐこともなかったのに。

余程うれしいに違いない。


「和宏くん、おはよ。早いな」


八時近くになって宏希さんが起きてきた。

休日はゆっくりめの起床が多いのに、起こしてしまったかもしれない。


「すみません、うるさかったですよね」
「いや、寝すぎた。約束だもんな」
「約束?」


また遊びに行く約束でもしたの? 

聞いていないけど……と思い首を傾げていると、和宏は宏希さんに抱きついた。


「早くデパート行こうよ」
「おぉ。でも、十時からしかやってないぞ」


もしかして、制服を買いに行くのに付き合ってくれるの?
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