エリート御曹司は溺甘パパでした~結婚前より熱く愛されています~
運動会の前などは毎日汚すので、二枚あったほうがいいとは言われたが、制服も高いし……。
「翌日も必要だったら大変じゃないか。二枚ずつにしよう」
「でも……」
「今までクタクタになるまで頑張ってきたんだろ? 手抜きできることはしてほしい。それに、俺にもなにかさせてほしいんだ」
彼は私を泣かせたいのかな?
優しい言葉をかけられると目頭が熱くなってしまう。
宏希さんが父親だとカミングアウトしたわけではないのに、もうひとりで頑張らなくてもいいんだと思えて、胸がいっぱいになる。
「すみません。ありがとうございます」
「うん。おっ、これがカバンか。弁当しか入らないサイズだな」
次に小さなカバンを手にしてクスクス笑っている。
その様子があまりに楽しそうで、私も頬が緩んだ。
そうこうしているうちに、カーテンが開いた。
「ママ、すごいでしょ!」
ズボンからシャツが出ているのはご愛嬌。
でも、シャツのボタンを掛け違えることなく着られている。