エリート御曹司は溺甘パパでした~結婚前より熱く愛されています~
「うん!」
「うんじゃなくて、ありがとうございますでしょ!」
調子にのる和宏をたしなめると、「えへへ」と笑って、宏希さんを見上げた。
「浅海さん、ありがとう」
「どういたしまして。ちゃんとお礼できて偉いな」
宏希さんはことあるごとに和宏を褒める。
忙しい私が忘れがちだった、褒めるということを思い出させてくれた。
それから帰るのかと思いきや、和宏となにやら目配せして笑いあっている。
どうしたのだろう。
「ママ、行こう」
「えっ、どこに?」
突然和宏に手を引かれ、再び百貨店に戻っていく。
宏希さんもなにも言わずについてきた。
そして一階に入ると……。
「波多野さん、化粧品はいつも決めているメーカがある?」
「化粧品? えっと、前はドゥシャインのものを使っていましたけど、今はお安いものを……」
質問の意図がわからなかったが正直に答えた。
「ドゥシャイン……ってここだ」