エリート御曹司は溺甘パパでした~結婚前より熱く愛されています~

目の前にあるドゥシャインのブースに、今度は宏希さんが私の背中を押して促す。


「ん?」

「すみません。彼女に似合いそうな商品を見繕ってメイクしていただけますか? あとで彼女が気に入った物をいただきます。あと、なんだっけ……化粧水とか?必要なものも一式ください」

「はっ?」


ドゥシャインで一式そろえたら何万かかるかわからないのだから、おかしな声も出る。


「かしこまりました。こちらにどうぞ」
「いえっ。ちょっ……」


なにが起こっているの?


「和宏くん連れておもちゃ売り場に行ってるから、メイクが終わったらメッセージ入れて」
「そうじゃなくて……。えっ」


戸惑う私を残して、ふたりは手をつないで去っていく。


「お優しい旦那さまですね」
「あー、はい……」


旦那さまではないけれど、うまく説明できそうもなくて濁した。


「少し肌が荒れていらっしゃいますね。まずは化粧を落として美容液を――」
< 114 / 314 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop