エリート御曹司は溺甘パパでした~結婚前より熱く愛されています~
彼は取締役になる以前から、人を育てる能力が十分に備わっている。
そんな人が近い将来トップに立つレーブダッシュは、さらに発展していくと感じている。
せっかく時間があるからと、和宏を幼稚園に送り届けてくれた宏希さんは、本当にいい人だ。
休みなのだから寝ていればいいのに。
マンションに戻ってきた彼に紅茶を出して、私は床に座った。
「ありがとうございました」
「波多野さんも遠慮しないでこっちに来なよ」
彼は私を自分が座っているソファの隣に促す。
けれど、近くにいると鼓動が速まってしまうので、ここでいいのに。
「床が落ち着くんです」
「嘘ばっかり。遠慮してるんだろ? そんな遠慮は悲しいな」
遠慮より照れくささだが、そこまで言われては拒否できない。
私は立ち上がり、彼の隣に腰かけた。
「和宏が甘えませんでしたか?」
私が連れていくときより時間がかかっていたので尋ねた。