エリート御曹司は溺甘パパでした~結婚前より熱く愛されています~
私が口を開こうとすると、宏希さんはなにやら目配せして言う。
今は聞くなというサインかな。
「今日はミートグラタンです。和宏、ブロッコリーひと口食べてね」
「えー」
口をとがらせる彼は、それでもお腹が空いているのかすぐにイスに座った。
焼き立てのグラタンをオーブンから出そうとすると、「俺が」と宏希さんが近寄ってくる。
彼は和宏にだけでなく私にも過保護だ。
素直に甘えることにして、私はレタスとベーコンのサラダやキャロットスープを並べた。
グラタンは大きめの耐熱皿で三人分まとめて焼いた。
こうして取り分ける料理を作ると家族団らんのようで私はうれしいが、宏希さんはどう思っているのかな。
「早く、早く」
「熱いから気をつけて」
待ちきれない和宏に取り分ける。
ここに来たばかりのときは、宏希さんを先にしようとしたが、「それじゃあ、俺が和宏くんに嫌われる」と茶化した言い方で和宏を優先することを許してくれた。