エリート御曹司は溺甘パパでした~結婚前より熱く愛されています~
和宏の熱は翌日にはすっかり下がった。
しかし点滴は続いていて、思うように動けないので不機嫌顔だ。
「ねー、お外行きたい」
「なに言ってるの? 昨日、倒れたんだよ」
「でもつまんない」
彼は口をとがらせるが、本調子ではまったくない。
トイレに行くだけでもふらふらしている。
「しょうがないなぁ。浅海さんが、いいもの持ってきてくれたよ」
「わっ! やったー」
宏希さんは夜通し付き添ってくれたが、朝方家に戻り和宏の着替えと、サッカーの本を持ってきてくれた。
運動会を頑張ったらご褒美にプレゼントしてくれるつもりで用意してあったとか。
「浅海さんは?」
「お仕事だよ。でも頑張って早く済ませて、また会いに来てくれるって」
「ホント?」
白い歯を見せる和宏は、本当に宏希さんのことが大好きだ。
「ホントだよ。また一緒に遊べるように早く治そうね」
「うん!」
その日は一日寝そべりながら本を読んだりテレビを見たりしてすごした。
やはり体が重そうでうとうとする時間も多く、心配は尽きない。