エリート御曹司は溺甘パパでした~結婚前より熱く愛されています~
さりげない気遣いに、いつも助けられている。
丁度唐揚げができあがった頃、ふたりは戻ってきた。
「ママ、遠足のときの写真ある?」
「写真? クローゼットにあるアルバムに貼ってあるよ」
知らせると、和宏はあっという間に走り去り、アルバムを持ってきてソファに座る宏希さんに見せている。
「この子が洋子ちゃん」
「おっ、かわいいな。手をつないでるじゃないか」
「うん」
照れくさそうに返事をしている和宏に、宏希さんが優しい眼差しを送っている。
「それで、告白したの?」
宏希さんの言葉に、料理をテーブルに運んでいた足が止まった。
「してないよぉ」
「そっか。でも、言わないと気持ちは伝わらないぞ」
まさか……洋子ちゃんのことが好きなの?
そんなことを考えてもいなかったので、目が点になる。
「えー。なんて言うの?」
「そうだなぁ。ストレートに『好きです』でいいと思うぞ。真剣な気持ちは伝わるものだ」