エリート御曹司は溺甘パパでした~結婚前より熱く愛されています~
「波多野さん、どうかした?」
「えっ? なんでもありません」
そんなことを考えていたからだろうか。
箸が止まっていた私を、宏希さんが私をまっすぐに見つめている。
「幸せだね」
そして放ったひと言に、息が止まりそうになった。
「はい。とっても」
なんだか泣きそうになりながら返事をして、また唐揚げに手を伸ばしている和宏に視線を移した。
「よく食べたなぁ、和宏くん」
和宏を寝かしつけたあとリビングに行くと、宏希さんがクスッと笑っている。
「ごめんなさい、宏希さんの分まで……」
「そんなことは構わないよ」
和宏のお皿にのっていた分はすぐになくなり私から分けたが、宏希さんからももらっていた。
「紅茶、飲みますか?」
「うん、お願い」
ここに転がり込んでからこうしてふたりで話すことは何度もあったのに、今日は必要以上に緊張する。