エリート御曹司は溺甘パパでした~結婚前より熱く愛されています~
「なんと言われても、忍と結婚します」
『忍と結婚します』とはっきり宣言され、胸が熱くなる。
「DNA鑑定? どうしてそんなものが必要なんですか?」
和宏のこと?
ハッとして振り向くと、宏希さんの顔が赤くなっている。
風呂上がりのせいではなくて、きっと怒りのせいだ。
「そんなことをしなくても、和宏は俺の子です。それと、なにを勘違いしているのか知りませんが、結婚を望んでいるのは俺のほうです」
ヒートアップしていく会話に、立ち尽くすことしかできない。
そのうち宏希さんは思いきり眉をひそめて、脱力した。
話が平行線なのかもしれない。
「俺はレーブダッシュを大切に思っています。それは、一緒に戦ってきた仲間や、俺を信用して契約してくれた選手たちがいるからです。だから、これからも会社を守っていきたい。でも、もっと大切なものが俺にはあるんです」
宏希さんはそう言いながら、私をじっと見つめる。