エリート御曹司は溺甘パパでした~結婚前より熱く愛されています~
あぁ、どうしよう。
私はずっと彼に愛されていたんだ。
胸がカーッと熱くなり、自然と笑みかこぼれる。
「はい」
承諾の返事をすると、彼は指輪を取り出して私の左手薬指にはめた。
そしてその手を持ち上げて、指先にキスを落とす。
「忍のご両親にも挨拶に行かないと……」
「あ……」
両親には出産を反対されてから一度も会っていない。
宏希さんの両親の承諾はもちろんだけど、私の両親もなんと言うかわからない。
「もしかして、和宏のこと言ってない?」
「出産を反対されて……でも和宏をどうしても産みたくて黙って姿を消しました。だから、元気にしてると時々連絡はしますが、もうずっと実家に帰ってもいません」
正直に告白すると、彼は目を見開いている。
「そっか。本当にひとりで踏ん張ってくれたんだね。ありがとう。ご両親には俺が誠心誠意頭を下げる。和宏を抱きしめてもらおう」
私は胸がいっぱいになりながら、大きくうなずいた。