エリート御曹司は溺甘パパでした~結婚前より熱く愛されています~

たしかに、店には様々なメーカーが出入りしているので、レーブダッシュの営業も来たことがあるかもしれない。

しかし、対応するのは店長なので私は知らなかった。


「店で尋ねたら、波多野という名前の従業員はたしかにいるけど今日は休みだと言われてがっかりした。でも、近くに住んでいるんじゃないかと思ったらいてもたってもいられなくなって、走り回っていた。公園で見つけたときは、神さまって本当にいるんだと感謝したよ」


どこに住んでいるのかもわからないのになりふり構わず捜してくれたとは驚きだ。

土日は和宏と公園にいる確率が高いとはいえ、一日中いるわけではない。

あのとき再会できたのは、とんでもなく低い確率の偶然だったと知った。


「うれしかったな。波多野さんがレーブダッシュの商品を売ってくれてると知ったときも、和宏くんが俺たちの開発したシューズを履いているのを見たときも、最高に」

「それは……」
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