リペイントオレンジ🍊
何、今の……爆発!?
「そ、蒼介くん!!どこにいるの!!蒼介くん!!」
ありったけの声で叫んでも、蒼介くんから返事が返ってくることはない。
もしかして入口の方にいて、今頃、榊先生たちと合流してるかな?……もしそうなら、
……ううん。それならきっと、榊先生から私に連絡が入るはずだ。やっぱり、蒼介くんは施設の中にいる。
「蒼介くん!?……蒼介くん!!聞こえる!?」
───!!
今、かすかに……蒼介くんが私を呼ぶ声が聞こえた気がした。ううん、絶対……聞き間違いなんかじゃない。
いる、近くに……近くに蒼介くんがいる。
小さい揺れが来る度に、また大きな揺れが来るんじゃないかとヒヤヒヤしながら、それでも私は立ち止まらなかった。
「……っ、蒼介くん……!!」
「ぉ……みおっ!」
恐怖から小刻みに震えながら、小さくなって動けなくなっている蒼介くんを見つけたのは、榊先生たちと別れた場所から一度角を曲がってさらに50mほど先にあるトイレの前。