側にいて
裕香が傷付くようにわざとグサグサと刺すような
言葉を吐き続ける刹那。
「龍華の奴等だけでなく、その家族も心配かけて
迷惑もかけてるんだよ。ちゃんと理解して?」
どうやら刹那は涙を傷付けてしまうことにも苛立
っているらしい。
まあ、大切で溺愛している婚約者を傷つけられた
ら 怒るのも当たり前だとは思うけど。
裕香はただ ポロポロと涙をこぼしていた。
そんな中、智也さんがくちを開いた。
「刹那、涙ちゃんにはいつ言うの。あんまり長引
かせるのはよくないだろうからちゃんと言ったほ
うがいいよね。」
「涙の体調は?」
そう聞く刹那。
「うん、2時間位前に1度目を覚ましたよ。まだ
まだ熱もあるし不整脈も消えてないから酸素は
外せないけどマスクからチューブに変た。」
「...あんまり早いと負担をかけるね。そもそも
どうして今日かな。よくない条件が整いまくって
いるよ。」
そうため息をつく刹那に智也さんも和泉も思わず
深く頷くのだった。