2月からの手紙
「未来ちゃん、大丈夫?」
「ダメかも……」
「だよねぇ、よしよし」
ココロの肩に項垂れながらも、私は小鳥遊くんから目を逸らせない。
あんなの、見たくないのに。
和奏さんの背中をさすりながら、男子や担任の先生に何やら話をしている。
声が小さくて聞こえないけど、たぶんバイト先のことを話しているのだろう。
先生は悩んだようにしばらく頭をおさえていて、やがて小鳥遊くんの肩をたたいた。
側にいた子たちが不安そうに見つめる中、小鳥遊くんがスマホを耳にあてる。
通話が終わると、先生がクラスのみんなに向かって声をかけた。