2月からの手紙

そんなに好きなんだ、と思い知らされてしまった。


躊躇なく教室に入っていく背中が遠くなる。

窓際まで辿り着いた小鳥遊くんに、和奏さんが泣きながら抱きついた。


「やっぱ、あの二人付き合ってるんだ」

「美人なら性格アレでもイケメンと付き合えるんだね。人生って不公平だよね」


廊下では、ヒソヒソとみんなが二人のことを話している。

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