2月からの手紙
「ああ、金いるんだよ。あそこ時給高けーんだぜ、時々チップ貰えるし」
小鳥遊くんが少しバツ悪そうに目を逸らす。
「だからって、禁止されてるのに……」
「大学生のフリして客で入るのもどうかと思うけど?」
「あ、それは、その……菜、青居さんたちに誘われて、断りづらくて」
「ふーん?」
禁止のバイトが私にバレて、ちょっとはしおらしくなってると思ったけれど、そんなことはなかった。
逆に私が弱みを握られたみたいになっている。