戦争に塗れたこの世界はボードゲームで勝敗をつけてしまうようで。
そう、出てきたのは理事長殿。
鬼よりも鬼の形相してるぞ。
理事長殿ってこんな殺気出せるのか…?
凶々しいというか悍しいというか。
逃げなきゃやられるのが分かる。
それでも動けない…。
なんだこの野獣の目…!!
獲物を確実に捕らえるような、捕食者の目だ。
…ゾワ…ッ
背筋が凍るようなもう一つの殺気。
もちろんそれは夜雪のだった。
こんな奴らがこの世界には沢山いるのか…?
私はコレで強い方だと思っていた。
こんなの見せられたら心折れるぞ。
私は、未だ弱いままなのかー
「今日のところは帰ってあげるねぇ」
夜雪はニヤリと笑いながら窓から出て行った。
私は座り込んだまま着崩れた着物の裾を掴んだ。
ーもし今理事長殿が来なかったらー
そう考えると恐ろしくて動けない。
私が見ていた世界は余りにも小さく無力だった。
「…恋風君大丈夫かい?」
私の様子に気づいた理事長殿は近寄り屈む。
「すまない、いつもはこんなに殺気は出さないのだが…。」
「…何をいうかと思ったら…そんな事か。」
敢えて反抗的な態度を取る。
いや、本心だったかもしれない。
こんなにも強いのに何故隠すのか。
…この学園の全員が弱い理由が分かった。
「理事長殿、これからは存分に力を発揮して
いただきたいのだが…宜しいか?」
「え?あ、ああ構わないが…何故だい?」
ニヤリと笑い私は言った。
「この学園の強化のために」
鬼よりも鬼の形相してるぞ。
理事長殿ってこんな殺気出せるのか…?
凶々しいというか悍しいというか。
逃げなきゃやられるのが分かる。
それでも動けない…。
なんだこの野獣の目…!!
獲物を確実に捕らえるような、捕食者の目だ。
…ゾワ…ッ
背筋が凍るようなもう一つの殺気。
もちろんそれは夜雪のだった。
こんな奴らがこの世界には沢山いるのか…?
私はコレで強い方だと思っていた。
こんなの見せられたら心折れるぞ。
私は、未だ弱いままなのかー
「今日のところは帰ってあげるねぇ」
夜雪はニヤリと笑いながら窓から出て行った。
私は座り込んだまま着崩れた着物の裾を掴んだ。
ーもし今理事長殿が来なかったらー
そう考えると恐ろしくて動けない。
私が見ていた世界は余りにも小さく無力だった。
「…恋風君大丈夫かい?」
私の様子に気づいた理事長殿は近寄り屈む。
「すまない、いつもはこんなに殺気は出さないのだが…。」
「…何をいうかと思ったら…そんな事か。」
敢えて反抗的な態度を取る。
いや、本心だったかもしれない。
こんなにも強いのに何故隠すのか。
…この学園の全員が弱い理由が分かった。
「理事長殿、これからは存分に力を発揮して
いただきたいのだが…宜しいか?」
「え?あ、ああ構わないが…何故だい?」
ニヤリと笑い私は言った。
「この学園の強化のために」