陰の王子様
えっ…側近……?
固まる私にジェハさんは困ったように笑う。
…第二王子の周りには優しそうな人がたくさんいるんだな。
見てる限りローガンさん達も王子とは友達みたいに話してるし。
「明日は城に来るのか?」
突然王子に話しかけられ、再び固まるも、落ち着いて応える。
「…いえ。もう、城に来る用事はないかと思います。」
「なら、週に一度ここでお茶をしないか。」
その言葉に時が止まった。
「……2人が嫌であれば、サンチェとかも連れて来るが。」
「やったー。仕事放棄の言い訳ができた。」
「どう?そんな堅苦しいものじゃないし、俺たちもシンア…じゃなくて、レティシアに会えるのは嬉しいんだけど。」