陰の王子様







「何でそんなこと知っているんですか…?」



「知り合いが遠い昔につけてたの見たことあるから。」



「えっ!誰ですか?」




サンチェさんの知り合いがこのネックレスを?
え、?どういうこと?

何でサンチェさんの知り合いのネックレスを私がつけているの?





「知りたい?」


もう一度、私に問うサンチェさん

私が縦に頷けば、サンチェさんは嬉しそうに笑って、私の手からネックレスを取った。



すると、私の首に手を回し、わざわざネックレスをつけてくれた。




「レティシアのために作ったのかもしれないね。あの人がアクセサリーつけてるの、当時ちょっと違和感あったから。」




「教えて、くれますか?」





私の言葉に、サンチェさんは立ち上がって、もちろん。と言った。









「イオ・ウィザリア」











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