1日限定両想い
『番号変えたのか…』
「いつから…」
言葉にならないのは新田先生も同じで、その様子から菊池先生が辞めて以降初めて連絡したことが分かった。
新田先生が繋がらないのなら、私のスマホに残されたままの番号も繋がらないということだ。
それ程までに、菊池先生はここで築き上げた関係を断とうとしていたのか。
『ごめん須崎…混乱させるようなことしたな。』
「いえ、分かって良かったです。菊池先生が私のことなんてもう忘れてるって。」
『そんなことない。』
この状況を受け止めようと必死で平気なふりをするけれど、本当は新田先生の言う通り混乱していた。
こんなにもずっと想っていたのは私だけだったのだと突き付けられて。
『何とかして連絡取ってみるから。』
「いいです。連絡取りたくないから番号変えたんでしょうし…もう、大丈夫です。」
『でも、』
「ありがとうございました。」
ふとこぼれそうになった涙を隠す為に逃げるように準備室を出た。