愛は惜しみなく与う④
やばい緊張してきた。
皐月はぷるぷると震えた

とりあえず大きな荷物はロッカーに預けたし、そろそろ商店街に向かおうかな


「まぁ、杏もソワソワしてるだろうし、普通に話してやってくれ。多分だけど、女と話す時は普通だろうから」

朔のフォローしてるのかしてないのか、分からない言葉に、皐月は頷いた


「新に…烈火に入ったって聞いたけど…その子も喧嘩するの?」

「あーーそうだね。朔くらい喧嘩っ早いかな?」

うるせぇ、あいつと一緒にすんな!
と言いながらも、まぁ間違ってないけどな?と笑う

そうだよ。
杏ちゃん喧嘩っ早いからなぁ


「わ、私…肩パンとかしたらいいの?」

「何言ってんの?」


もう皐月の中での杏ちゃんの印象が凄いことになってそう


「大丈夫だって!可愛い元気な子だから」


きっと皐月も一緒に居たら、好きになるよ
杏ちゃんは真っ直ぐだからね

皐月の傷ついた過去も、吹っ飛ばしてくれるような子だから


よし!
そう気合いを入れ直した皐月と商店街まで歩く。

俺たちは呑気に歩いてたから、その時の鋭い視線を感じ取れなかった


ここで気づければ良かったのにな

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