愛は惜しみなく与う④
「あたしは泉を信じてるよ?いつも来てくれるって。今回も、ちゃんと見つけてくれるって分かってたから加古について行った。

それじゃあかんの?あたしの信用は足りひんか?」

あたしにとっては、充分や

志木と同じくらい信用できるから
2人とも執念がすごいから、あたしを守るってゆう。笑ってしまうわ

でも信じてるから

関西ではあたしを拉致するような、頭のおかしいチームはおらんかった。
でもここは違う。あたしも知られてないから、そーゆう対象になる

でも
好都合やねん。

ここで捕まったのがあたしでよかったって思うから


無言だった泉は、ふぅと大きく息を吐いた


「ごめん、信じてないわけじゃない。ただ俺が心配なだけ。何かあったら嫌だから。怪我もさせたくない。紅蓮の時に思ったから。もう杏に怪我はさせないって誓ったから」


金城の時ね…あれは、あたしが…飛び降りたからな?あんなことせんかったら、多分無傷で帰れた

その辺はまぁ信じてくれとは言えへんけど。あたし身体が動くし勝手なことするけど…
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