愛は惜しみなく与う④
「ちゃうよ。腐れ縁なだけやで」
「あれ、そう見えます?」

あたしと志木の声が被った
どういうことや…


「あんたなぁ!」


そう言ったとき、慧が、俺そろそろバイトに…と苦笑いをしながら家を出た


このややこしい状況から逃げたな!?!いつもより30分も早くバイトに向かうとか!!

あまりにもリビングの空気があたしにとって、面倒な状況になってきたから…


皐月ちゃんを連れて自分の部屋に来た。
最初からこうすればよかった!
部屋の扉に耳をつけて、足音が近づいてこないのもしっかり確認する

よし、誰も近付いてないな。


何秒かそのまま耳をすまして、安全を確認して、部屋に連れ込んだ皐月ちゃんをみると、クスクス笑っていた

あ、なんか無理矢理連れ込んだけど、大丈夫やったかな



「忍者みたいな動きするから笑っちゃうよ」


あ、そゆこと?あたしの動きか。
忍者って…まぁあながち間違ってはない


「ごめん、なんかゆっくり話したかったのに、人多くなりすぎて」

「あたしも、杏ちゃんとゆっくり話したかったから、嬉しい!もう少ししたらお散歩誘おうと思ってたの」
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