愛は惜しみなく与う④
そっから喧嘩になる。
ま、あたしの場合短気やし、あたしからふっかけてたけどな

「護身術とか元から習ってたから、喧嘩慣れるのも早くて。うわ、あたしつっよ!って思ってるのが楽しかった。当時はな」


唯一認められた感じがしたから。
家ではあたしは存在してないような扱いやったから。
外で自分の存在を感じたかったんやろうな

今思えば、それが喧嘩ってって感じ

有名になるのも、違うもので有名になればよかったって、たまに思う、たまにな


「そっかそっか。あたしは新と付き合ってるけど、あんまり喧嘩とかが分からなくて…いつも不安なんだ」


待ってるのってしんどいよね。皐月ちゃんはそう天を仰いだ

そらそうや。あたしもこっちにきて、待つというのを体験した。


いつも最前線で喧嘩してやりあって…それこそ志木とか待たせて不安な思いさせてた。その頃は待つよりも戦う方が大変や思ってん

でも実際は

ただ待ってるってのはしんどい

でもな、ひとつ言える



「烈火は負けに行ってないから大丈夫。勝ちに行ってるから。怪我するかもやけど、絶対皐月ちゃんの元に帰ってくるよ」
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