雨の日はそばにいて抱きしめて
「んで?双子が出来るから
どうしたのよっ」
それだけの報告に来た訳じゃないことは初めから察している
「あ〜、あの家を建て替える」
「え?」
「ちゃんと同居したいからさ
二世帯住宅にして立て直すってこと」
生活費の為の応急処置ではなく
ちゃんと同居するってことか
「だから?」
「え?」
今度は弟が呆けた顔をする
「二世帯住宅にするからなんなの?」
「あ〜、とりあえず・・・
姉貴の実家を奪う訳じゃん?
帰ってきてもお客さん扱いだぞ?」
「そういうことか」
甘やかされた愚弟かと思ったけど
ちゃんと周りを見る余裕もできたってことね
「大丈夫よ、そんなことで
拗ねたりしないから」
「悪りぃな」
「なによ、気持ち悪い」
「チッ、折角真面目に話してんのに
気持ち悪いってなんだよ」
「はいはいパパさん、なんなら
子沢山の頂点目指してみたら?」
密着される実家を想像して軽く笑った
「麻人さん、こんな女ですよ?
良いんっすか?」
茶化されたのがムカついたのか
麻人へと矛先を変えた弟
「こんな女とはなによ!!」
「まぁまぁ、恋さんっ」
ニコニコしたまま私を宥める麻人
「麻人!彼女が“こんな女”
呼ばわりされて笑ってんの?」
軽くキレてみる
「え、そんな、恋さん
想の!!アホーーーーーっ」
途端にシドロモドロになりながら弟を詰る麻人を見ながら
お腹が捩れる程笑った
やっと見つけた幸せな時間が
乱されるのは
もうすぐ・・・
麻人と土日を過ごしたお陰で
スッカリ元気を取り戻した私は
週間天気予報を見ながら
「また週末雨だ」
開いた傘のマークを見て
また一つため息をこぼした